社長に聞く!当期の業績と今後の成長戦略

当期の業績と今後の成長戦略

当期の業績とこれからのトーセについて、渡辺社長に伺いました。

Q.1当期を振り返っていかがでしょうか。

事業環境急変の影響を受け減収となるも、各段階利益で大幅な増益を確保

当期は、基本方針のうち「サービス業務の拡大」に掲げる企画提案から開発、運営に至るワンストップの開発体制構築を、より強力に推進いたしました。結果として、スマートフォン向けの大型案件が開発完了となり、多様化するコンテンツへの対応という面で着実に成果をあげることができました。おかげさまでスマートフォン向けコンテンツへの引き合いは増加傾向で、次期以降の展開も大いに期待できます。
また、アーケード向けVR 案件の開発などにも積極的に取り組むことができた1年でした。
業績面では、開発業務の大型化・高度化に伴って、受託先の開発スケジュールが頻繁に変更されるなど事業環境変化の影響を受け、売上高こそ減収となったものの、開発・運営業務の標準化が進み、収益向上に寄与した結果、各段階利益で増益を達成いたしました。

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Q.2事業環境と今後の成長戦略について教えてください。

「収益基盤の拡充」をベースに、「サービス業務の拡大」「グローバル化の推進」「サービス分野の拡大」を推進

現在のゲーム業界は、1兆円規模を維持するオンラインゲーム市場に加え、家庭用ゲーム市場も回復基調にあり、総じて上向きの状況です。また、スマートフォンゲームではリッチコンテンツが求められ、開発・運営業務の複雑化・多様化・大型化が進んでいます。この状況は、市場環境変化へのフレキシブルな対応力と人財力を有する当社グループにとって、まさに追い風といえます。
このような状況のもと、当社グループは、引き続き、基本方針に掲げる「サービス業務の拡大」「グローバル化の推進」「サービス分野の拡大」「収益基盤の拡充」の重点施策に取り組んでまいります。
具体的には、成長戦略のベースとなる「収益基盤の拡充」に向け、組織体制の改革に着手いたします。まずは、組織をフラット化し、社内横断型のフレキシブルな開発体制を確立するとともに、プロジェクトマネージャーによる開発管理制度を構築。プロジェクト全体への責任を明確化することによって顧客の信頼獲得に努め、より安定的な収益確保につなげてまいります。
また、DevOpsを強化するとともに、開発・運営業務の標準化・効率化についても一層の促進を図り、今まで以上にクオリティの高いコンテンツを安定的に開発できる体制を実現いたします。
こうした取り組みにより、多様化するコンテンツへの対応が加速し、「サービス業務の拡大」につながっていくものと確信しています。
さらに、IoT、AR、VRといった非ゲームの新分野や、東南アジアを中心とする海外市場など、成長可能性のあるマーケットには、引き続き積極的に挑戦いたします。
以上のような事業戦略を推進し、さらなる収益拡大を図ることで、中長期的な企業価値と資本効率の向上を目指してまいります。 ※DevOps...開発・運用が一体となったソフトウェア開発体制

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Q.3株主の皆様に向けたメッセージをお願いします。

安定配当を維持し、次期は25円の配当を予定

当社は、ゲームなどの企画提案型の受託開発専門企業における国内最大手として、「永遠に続く会社づくり」を経営戦略に掲げております。これからも、「縁の下の力持ち」の戦術のもと、お客様を通じてより良い製品とサービスを社会に提供し、ひいては、健全で豊かな社会の実現に寄与してまいります。
株主の皆様には、利益還元として、今後の事業展開に備えた内部留保資金の充実を図りつつ、安定的な配当を維持していくことを基本方針としています。2018年8月期の配当につきましては、方針に基づき25円の配当を予定しております。
株主の皆様におかれましては、当社の企業活動に引き続きご理解を賜りますとともに、今後とも一層のご支援のほどよろしくお願い申し上げます。