ゲームだけじゃないトーセの開発技術力

2021年8月期のトーセの成長戦略とデジタルエンタテインメント業界の未来

一般的なSI(システムインテグレート)事業にとどまらず、新しいビジネスモデルを構築し、その開発事業を展開しているBTD(ビジネス&テクノロジー開発)スタジオでは、現在案件の増加に伴い開発体制の充実を図っています。今後もさらなる成長が期待されるSI事業について、BTDスタジオの櫻井さんにお聞きしました。

SI事業の事業内容を教えてください。
教育、IoT分野など、様々な分野のシステム開発を行っています。

BTDスタジオでは、従来から基幹系システム、情報系システム、組み込み系システムの開発や情報システムのインフラ構築などの豊富な経験を持つエンジニアが在籍しており、一般的なシステムではなく、ゲームソフト開発の技術やノウハウを生かしたエンタテインメント性や操作性などを盛り込んだ、ユーザーにとって親しみやすいシステムを提供してきました。現在では、ゲームの娯楽などの要素をゲーム以外に応用する「ゲーミフィケーション」を用いた教育サービスのシステム開発や、IoTやAI(人工知能)の技術などを駆使して、IoT家電と連携するスマホアプリの開発、システム開発に関するコンサルティング業務など、様々な業界・業種のビジネス系システムの受託開発に取り組んでいます。

※従来インターネットに接続されていなかった様々なモノが、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組み。

BTDスタジオの強みを教えてください。
顧客の様々な課題や問題を解決するソリューション提案力です。

ビジネス系システムの開発の場合、事前のヒアリングと要件定義が重要となります。BTDスタジオでは、お客様の業界や業種によって、どういうシステムを必要としているのか、システムで解決すべき課題や問題とその影響・背景の洗い出しを入念にヒアリングし、お客様に寄り添ったソリューションを提案することができる点が強みだと考えます。

コロナ禍で受注案件に変化はありましたか。
ニューノーマルに対応した開発業務の引き合いや相談が増加しています。

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に対する期待感・必要性の高まりやコロナ禍における消費行動の変化を背景に、新しいサービスに伴う開発業務の引き合いや相談が増えてきています。BTDスタジオでは、コンサルティングや有償でのSEサポートを通じて相談を受け付けており、お客様の立場に寄り添いながら可能な限り適切な助言に努めています。

今後の取り組みについて教えてください。
急速に進化するデジタル社会に対応したソリューションを提供し、事業拡大に貢献していきます。

5G(第5世代通信)の普及などに伴い、IoTやAIの技術を活用したサービスが次々に生まれることが予想されます。そういった新しいサービスにおいて先端技術を活用したソリューションが提供できるように、さらなる技術力の向上に努めてまいります。また、BTDスタジオでは、開発だけでなくインフラの構築・運用についても、外部のパートナーの協力を得ながら行っています。特にインフラの構築・運用については、24時間365日のサーバー監視体制を構築する必要があることから、MSP(マネージド・サービス・プロバイダー)業者との協力が必須となります。そのため、より安全かつ安心なシステムを運営するための技術の取得やノウハウの蓄積に取り組み、お客様の満足度向上に努め、さらなる事業の拡大を目指してまいります。

SI関連を含むその他事業の売上は、全体の売上高の約12%。まだまだ割合的には少ないですが、既存顧客からの案件増加など、好調に推移しています。
今後も顧客のニーズを的確に捉え、さらなる事業拡大に貢献していきます。